ホームメーカー、工務店選びについての続きです。前回記事では「住宅展示場費用」と「標準仕様」について書きました。今回はおしゃれなデザインの注文住宅の作り方についてです。おしゃれな家を建てるホームビルダーの選び方を選ぶ方法について書いています。そもそも「おしゃれな家」って何でしょうか?おしゃれなんて「流行り廃り」もあるのに、曖昧な概念じゃないですか?その答えをブログにまとめておきます。
おしゃれな家は部材が違う
ハウスメーカーの口コミを調べると「ダサい住宅しか作れない」とか「デザイン力がない」とか書かれている場合があります。どうなんだろうか?と疑問でしたが、だいたいのホームビルダーで見せてもらったモデルハウスは何処もおしゃれでした。
しかし、広告などで実際に建てられた方の建築実例(完成見学会)を見ると「ダサい」と思えるデザインの家も多々見受けられます。実際どうなんだろう?ダサい家を作るホームビルダーとおしゃれな家を作るホームビルダーの違いって何?という疑問が浮かびます。
おしゃれな家になるかどうか?何がおしゃれなのか?よくよく、おしゃれな家とダサい家とを見比べて比較すると、まず使っている部材が違います。おしゃれな家はお金が掛かっています。
タイル貼りとか、エコカラットとか、間接照明とか床の材質だとか巾木だとか、扉が天井高だったりだとか、照明計画だとか、細かい部分にもオシャレな部材を使っています。だから大多数のモデルハウスはオシャレに見える訳です。お金使っていますから。
「神は細部に宿る」という言葉があります。ドイツのモダニズム建築家ミース・ファンデル・ローエの言葉です。細部の部材までデザインされているからおしゃれな住宅なのです。
よって、標準仕様で使われている部材がダサイホームビルダーだと、細部に使われる部材もダサいので、基本的にダサイ家が建築されることになります。
※標準仕様とはホームビルダーが一括仕入れして標準的に使用している部材です。標準仕様以外の部材を選ぶこともできますが基本高額になります。基本仕様が無い場合は自由に選べるので金額的な問題にはなりません。しかし、施主が指定しなければ同じような部材を使うのが通常です。
ファッションで例えるならば、ユニクロでコーディネートしたらどんなに頑張ってもユニクロコーディネートの域を出られないという訳です。まぁ、最近のユニクロとか十分オシャレだし、コスパは良いし、品質も良いし全然問題ないじゃん。とも思えます。
しかし、ファッション好きの人からしたら、いやいやいやいや、そんな訳ないでしょ。と突っ込まれる訳です。
建築実例を見ておけばハズさない
では、どうすれば良いか?それは建築実例を見せてもらうのが間違い無いです。実際に建てた方の家を見せて貰える完成見学会などで見せてもらえるとハッキリします。限られた予算で実際に作られた家を見ることで、実際に自分が建てる時のシュミレーションとなる訳です。
自分が「おしゃれ」だと思えるような家を建てているホームビルダーで建てれば、おおよそ予想を外さない結果になります。なぜなら、ほぼ同じ部材を使う訳ですから。
という事で、「おしゃれ」な家を建てるためには建築実例を見せて貰って納得できるホームビルダーで建築することをお勧めします。ちなみに、建築実例を見なくてもモデルハウスをみてダサっ!嫌だわこんな家と思ったら、もうそのホームビルダーで建てたら、ほぼダサい家確定です。お金を掛けているモデルハウスよりも「おしゃれ」になる可能性は極めて低い訳ですから。
おしゃれが分からない人はどすれば?
「おしゃれ」については、どこまで許容できるか人によっても異なります。それに、センスも好みも違ってくるので一概にこれが「おしゃれ」だ!と断定することもできません。「おしゃれ」って何なんでしょう?「おしゃれ」について迷宮入りです。
最も重要なのは建てる本人の目がダサかったらダサい家になる訳です。なぜなら、大多数の人がダサいと思う家をカッコイイ!おしゃれ!と思って選んでしまう訳ですから。
自分にはおしゃれセンスが無いと自覚していたら、センスある人が推すホームビルダーで家を建てる方が無難です。大多数が見て、おしゃれなだと言う家になる可能性が高くなります。本人が納得できるかどうかは別ですが。
そう考えると結局、住宅に何を求めるか?という根本的な問題に立ち戻ることになる訳です。大多数の人がおしゃれ!羨ましい!と思う家を建てたいのか?それとも、他の人がダサっ!と思おうが自分が気に入った家を建てたいのか?
おしゃれに囚われるな!?
そして「おしゃれとは何か?」と、考えだすとまた分からなくなります。ファッション雑誌見ていても「奇抜すぎ」と思える場合もあります。「流行り廃り」もあります。一時期もてはやされても何年かして「あんな流行りあったよねー」とかなる可能性もあります。
住宅は建ててから何年も住むことになります。一時期の流行りに流されたデザインにすると、何年か経って、「昔流行ったデザインの家か、軽薄な家だな。」と思われたり、自分で流行りに流されたことを悔んだりする可能性もある訳です。
建てた当時はあんなに良いと思って建てたはずなのに、何十年かしたら「何でこんなデザインにしたのだろう?」と思えるかもしれません。建てた自分も歳を取る訳ですし、好みも変わります。
だったらどうすれば良いのか?「おしゃれ」迷宮を抜け出す案はあるのか?
私は「機能美」の優れた家をお勧めします。何年経っても美しいのは機能美です。たとえ、後でやっぱりダサかったかなと思ったとしても「あー、これはこの機能を考えて建築した物だから仕方ないんだよな。」と自分でも納得できる理由が残ります。多少、言い訳がましくなるかも知れませんが。
何はともかく、基本的に「機能美」という「美」はそう簡単に移り変わらない物です。
おしゃれな家を建てる方法まとめ
1.機能美の優れた家を建てているホームビルダーを選ぶ
2.自分のおしゃれを見る目に自信が無ければ、おしゃれな人の意見を聞く
3.家に何を求めるのか再確認する。何をもっておしゃれな家と判断するのか?自分がおしゃれだと思える家が良いのか?大多数の人が見ておしゃれだと思われる家が良いのか?
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