新築一戸建て住宅の維持費用を少なくするためにした我が家の設計!

新築一戸建て【設計】

高齢化問題により働き手が減る日本社会では、今後人件費が高騰していく事が予想されます。そのため、新築一戸建て住宅設計時に、今後のメンテナンス費用を抑える設計にしました。その内容をブログにまとめておきます。

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なぜ新築一戸建て住宅の「維持費用」を減らすべきか?

日本人口が減少し、高齢化が進む事は周知の事実です。上の図は総務省のHPに掲載されている「我が国の人口推移」のグラフです。

2020年には65歳以上の高齢者が人口に占める割合(高齢化率)が29%に達します。2035年には高齢化率33%に達し、人口の3人に1人は65歳以上となります。世界トップクラスの高齢化社会となる日本において「人件費」が高騰する事が予想されます。また、既に外食産業ではアルバイトを求人しても人が集まらずに時給を上げるなどの対応が取られています。

そのため、新築一戸建て住宅を設計する際には、多少の「初期コスト」を掛けてでも維持のためのメンテナンス費用を抑える設計にしておいた方が安心です。将来のコストを先に払う事で総支払額を抑える事ができるためです。

幸い住宅借入の金利も安いので金利負担よりも将来のメンテナンスコストを抑える費用を考えておいた方が有利なのです。また、初期コストが少ないのに長期に渡ってメンテナンス費用を抑える事を可能にする設計方法もあります。

  • 今後日本社会では高齢化社会により人件費高騰が予想される
  • 住宅の「メンテナンス費用」を抑える設計が安心
  • 初期コストが少ないのにメンテナンス費用を抑える設計もある

では、次の項目より実際に住宅のメンテナンス費用を抑える設計について挙げて行きたいと思います。

建売住宅や標準仕様では、なぜ高耐久素材を使わない?

多くの「建売住宅」や「ホームメーカーの標準仕様」では高耐久の部材は使われていません。住宅の販売価格が高額であると売れないためです。また、後々メンテナンスの仕事を貰いたいホームメーカーが、わざわざ高耐久素材にして自らの仕事を減らしたく無い思惑があるためです。

購入者が皆、賢くて高耐久素材を使ってメンテナンス費用を抑えた家を多少高くても買えば、そんな状況にはならないのですが、皆が販売価格の安い家を購入するので致し方ないのでしょう。

それらを考慮して、注文住宅設計時にコスパよく仕様変更できる箇所は変更しておいた方が良い訳です。

建売住宅や標準仕様の多くは高耐久素材を使っていない

外壁のランクを上げる

外壁の種類によってメンテナンス周期が変わってきます。よく外壁塗装会社のHPで外壁材による耐久年数をまとめています。ざっくりと下記表にまとめておきます。

メンテナンス周期と寿命が長い素材を選べばメンテナンス費用が抑えられます。

外壁種類メンテナンス周期寿命
モルタル5~10年20~30年
窯業系サイディング7~10年25~40年
金属系サイディング10~15年30~40年
樹脂系サイディング10~20年30~40年
木質系サイディング7~10年10~20年
タイル10~15年40年
ALC10~15年60年

※一概に「窯業系(ようぎょうけい)サイディング」と言っても商品によってメンテナンス周期や寿命も異なってくるので目安として参照下さい。

我が家を建てたアールギャラリーでは「窯業系サイディング」が標準仕様でした。一般的な住宅では、初期コストが低く見栄えも良い「窯業系サイディング」が主流です。

しかし、メンテナンス周期を見ると7~10年です。「短っ!」と思った私は住宅設計の打ち合わせ時に「窯業系サイディング」の「メンテナンス周期」を伸ばす方法は無いか確認しました。すると教えて頂けました。外壁塗料をランクアップする事でメンテナンス周期が伸ばせます。ニチハの公式サイトにも掲載されている情報です。

我が家の場合「モエンエクセラード:15年」+「プラチナシール」から「プラチナコート30年」+「プラチナシール」に変更しています。

外壁塗料をランクアップすればメンテナンスコスト削減可能

シーリング材のランクを上げる

窯業系サイディングの外壁塗装をランクアップしたら、一緒にシーリング材もランクアップしておく事をお勧めします。部材メーカーによっては、外壁塗料とシーリング材を高耐久にすると保証期間が伸びる場合もあります。

我が家の場合ニチハの「プラチナシール」に変更しました。

上の画像はニチハの場合です。詳細はニチハ公式サイトでご確認下さい。

  • シーリング材をランクアップすればメンテナンスコスト削減可能
  • 「シーリング材」と「外壁材」を変えれば保証期間が延長される可能性有り

外壁塗料とシーリング材変更で金額はいくらくらい変わる?

  • 外壁塗料の変更191.27㎡で273,516円アップ
  • シーリング材の変更24mで41,280円アップ

窓の性能をアップする

我が家の窓の標準仕様は「アルミ樹脂複合窓」のエピソードタイプSだったのですが、「オール樹脂サッシ」APW330に変更しました。

窓は熱の出入りが激しいのでランクアップしておくと、後々の光熱費に影響してきます。

窓の性能を上げれば長期に渡って光熱費削減可能

屋根の断熱性能をランクアップする

夏の暑さに直結してくるのが屋根の断熱性能です。我が家の場合、「吹付断熱フォームライトSL」で厚み10cmを天井断熱の設計でしたが、施工を見ると明らかに10cm以上の厚みで吹付施工してくれていました。

あと、設計士さんが「遮熱通気スペーサー」を設計に追加してくれていました。おかげ様で夏場でも2階が快適です。

屋根の断熱性能を上げれば長期に渡って光熱費削減可能

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屋根の防水シート(ルーフィング)をランクアップ

あと、家が建築中に気付いて変更できなかったのですが、屋根の防水シート「ルーフィング」も変更検討すれば良かったです。我が家のルーフィングは田島ルーフィングの「PカラーEX+(プラス)」です。耐用年数20年程度の一般的なルーフィテイング材です。

これをマスタールーフィングに変更しておけば耐用年数60年となっていました。まぁ金額が高額との事なので、結局諦めたかも知れませんが。

屋根の防水シートをランクアップすればメンテナンスコストを削減可能

防蟻処理をホウ酸系にする

ネオニコチノイド系の木材保存剤で防蟻処理すると揮発します。揮発すれば居住区域に影響するので子供などいる家庭では健康にも良くありません。また、5年程度で揮発するのでその度に防蟻処理してもらう必要があります。

とあるホームメーカーでは1階の断熱材、バルコニー、破風板に至るまでまで防蟻処理するそうです。5年すれば揮発して効果0になります。壁の中の木材などは内装を剥がさないと、再度防蟻処理する事はできません。素人目には、ただただ健康を害するために防蟻処理してるのでは無いかとさえ思えます。

対して、ホウ酸系の防蟻処理であれば、雨など水で洗い流されなければ、効果は半永久的に続きます。ホウ酸は安全性も高いので安心です。

  • ホウ酸系の防蟻処理をすれば効果は半永久的
  • 5年ごとの防蟻処理費用を0にできる

基礎は「ベタ基礎」「基礎パッキン工法」

ちなみに、防蟻処理に関して私がお世話になったホームメーカー「アールギャラリー」の標準仕様は「ベタ基礎」「城東の基礎パッキン工法」薬剤はシンジェンタ社の「オプティガード20EC」でした。

城東の基礎パッキン工法はそれだけで防蟻の10年間保証が得られる工法です。実際に新築後に床下に潜ったら風の抜けが非常に良いことが分かりました。

「ベタ基礎」「基礎パッキン工法」でシロアリ被害を予防

ダウンライトを出来る限り止める

ダウンライトを使うと天井の凹凸が無くなり、スッキリします。見た目3割増しでオシャレになります。しかしながらダウンライトはスポットライト的にしか照らしてくれないのでリビングなどで使えば数が必要になります。

また、LED照明は耐用年数は約15年40,000時間です。ダウンライト交換は電気工事士の資格が必要です。交換費用も業者に頼む必要があります。

我が家の場合リビングの照明では「ダウンライト」を止めて「シーリングファンライト」にしました。

コメント

  1. エムジー より:

    連投失礼します!いろんなことを勉強されて家を建てられていて尊敬します!私も窓をオール樹脂にしようと思っているのですが、担当さんに、壁?に合板?を入れたほうが効果があると言われました。エコハウス著者の松本先生の信者である私からすると???となってしまったのですが、実際オール樹脂にしていかがですか?

    • y-ando-x-4 より:

      連投ありがとうございます。壁に合板はちょっと意味が分かりませんね。オール樹脂サッシのAPW330は冬の間も結露する事なく快適でした。ただ我が家も勝手口だけはアルミ樹脂複合サッシ「エピソードタイプS」を使っていますが、勝手口も結露していませんでした。ちなみに、アールギャラリーの標準仕様のエピソードタイプS(アルミ樹脂複合サッシ)の場合だと換気口が窓にあるので、換気口のために別途壁に穴を開けなくてみます。オシャレなアールギャラリーは、東海地方は厳寒な地域では無いから良いだろ?と言う事で標準仕様をエピソードタイプSにしているのかも知れません。工事ミスも無いでしょうし。疑問なのは窓に換気口が付いていたら冷たい空気が窓とカーテンとの間に降りてきて窓が冷えて結露するのでは無いか?と言う事です。

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