エアコン設置工事の際にチェックポイントをクリアしているか確認しておくことをお勧めします。また、工事中にもおかしな工事・手抜き工事をしていないか適宜確認が必要です。工事後に工事完了の確認書類にサインしてしまうとその後の対応が良くないです。チェックポイントをクリアしなければその場で対応して頂けるよう確認することが重要です。
エアコン工事のチェックポイントはその場で指摘すべき!
苦労して工事してくれている工事業者に直接、不備を指摘するのは気が引けるものです。それでもエアコン工事に不備があればその場で指摘することをお勧めします。後になってから、不備指摘すると工事確認書にサインした以上は聞いてもらえない可能性があります。また、工事業者もまた現地まで移動する必要があり二度手間になります。
壁に穴あけ!柱・筋交いに傷は無いか?
壁にエアコン配管の穴を開ける際に「柱」「筋交い」に傷を付けていないか?その場で立ち会って見ておく必要があります。家の図面があれば事前に図面を見せて筋交いの位置など確認しておくことをお勧めします。
エアコンよりも高い位置に穴あけしてしまって、穴を2つ開けたなどと言う笑えない事例もあるそうです。事前に打ち合わせして場所を決めておきましょう。穴あけ場所が、壁内の電気配線がある場所で無いか?なども確認しておく必要があります。
私の場合、エアコン取付業者さんが「いやーギリギリセーフでした」と言っていましたが「あれ!?少しかすめて無いですか?ちょっと削れてますやん。」と思いました。
アース(接地)工事はされているか?
エアコン室外機にアースを付けていない工事が多いようです。
HITACHI白くまくんの「エアコンの取扱説明書」を見るとアース工事は「電気設備に関する技術基準」に従って下さい。アース(接地)を接続すると、感電防止の他に製品に触れたときに感じる静電気障害や、リモコンンを操作したときに、テレビ・ラジオに入る雑音を防ぐ効果もあります。詳しくは、お買い上げの販売店にご相談下さい。と記載されています。
そのためエアコンには、アースを取付る必要があると分かるのですが、家庭用コンセントでも一方は接地極といってアースされているそうです。200V機種だとアース付きの電源プラグ(3ピン)になっています。
パナソニックの公式サイトで調べると「室内ユニットと室外ユニットは冷媒管(銅)で電気的、機械的に接続されていますので、どちらか一方で工事を行なってください。」と記載があり、どちらか一方で工事されていれば問題無いと分かります。そのため室内機側でアースを確保して、室外機にはアースを取付工事はしていない場合が多い様です。
このように、エアコンの性能向上・部品削減のため最近ではエアコン室外機のアース工事をしない業者も増えているとの話を聞きました。別途室外機のアース工事を依頼すると別料金を請求される場合もあるそうです。
我が家でも工事後確認したら室外機側にはアース線が取付されていなかったので自分で取付ました。アース線をホームセンターで購入してこれば簡単に取付可能です。気になる方は自分で取付しておくことをお勧めします。
真空引きを行っているか?
エアコン取付時にエアコン配管を真空引きします。これを行っていないとエアコン配管内で「水分を含んだ空気」や「不純物」によりエアコンの能力が100%発揮できません。電気代が高くなる・故障するなどの可能性が高くなります。ちゃんと真空引きを行っているか?作業内容を見て確認しておきましょう。
配管ソケットの締め付けは正しく行っているか?
稀に閉め忘れなどあるようです。確認しておきましょう。常識ある工事業者であればトルクレンチを使いトルク(締め付け強度)まで気を付けて作業しているはずです。
エアコン配管の断熱は適切か?
エアコン配管の断熱が甘いと無駄な電気代が生じます。結露もします。また、配管が折れ曲がっていたりするとガスの流れが悪くなります。
私の場合、2台工事してもらって後で確認したら1台が断熱材が2cm程度足りていない様子でした。少なくとも雨が掛からないように配管がケースの中に隠れる位置までは断熱材が必要です。
私は工事後に断熱材が足りていないことに気が付きました。「断熱材を少し分けてもらえれば自分でやりますので、頂けませんか?」とエアコンを購入して工事もお任せしたエディオンにお願いしたのですが断熱材を分けて貰えませんでした。
エディオンなんて上場している大手家電量販店なのにこの対応です。その場でちゃんと確認して指摘することが重要です。
こちらが正しく施工された、もう1台のエアコン室外機です。上から見てもケースの中まで断熱材でエアコン配管が保護されています。
ドレン配管の勾配は適切か?
エアコンからでる水を流す配管「ドレン配管」が途中で上を向いていたりしないか?確認必要です。水は当然ながら上から下に流れます。途中で逆勾配になっていると水が流れて行かなくなります。水漏れの原因にもなるので確認必要です。
室外のドレンホースが地面についていないか?
地面をつたって虫が登ってくる可能性があります。室外のドレンホースは「宙ぶらりん」の状態が正しいです。
また、自分でドレンホースに防虫キャップを取付しておくのがお勧めです。ゴキブリがホースを伝ってエアコン内部に潜伏する可能性があります。何せエアコン内部は水分があって暖かいですから。
エアコンパテで隙間を埋めているか
壁穴にエアコン配管を通した後にエアコンパテで隙間を塞ぎます。上から化粧カバーを被せる場合などカバーを外さないと確認できなくなります。作業中にエアコンパテを忘れていないか確認しておきましょう。
エアコンパテに隙間があると外から虫が入ってくる原因になります。部屋の気密も悪くなります。
エアコン室外機接地スペースを確保できているか?
エアコン室外機の「後方5cm」「前方25cm」「左右5cm」に空きスペースが取れているか確認しましょう。※エアコン機種によっては多少距離に違いがあるかも知れません。
また、エアコン室外機が水平になっているか確認しておきましょう。
室内に傷を付けられていないか?
工事前に室内を養生してから工事をするので大丈夫かとは思いますが、壁や床に傷が付くような失敗は無いか工事中確認しておいた方が無難です。工事後に気付いても何も言えません。
また、顧客側でも工事前に工事に差し障りそうな物があれば撤去しておく程度の気遣いは必要です。カーテンなども工事の邪魔になりそうであれば外しておく方が無難です。
エアコン取付工事業者様に気遣いを
色々とチェックポイントを挙げましたが、取付工事業者様も同じ人間です。相手が不愉快にならないよう配慮して工事内容のチェックをすることが重要です。
暑い中工事して頂くのであれば「暑い中ご苦労様です。取付工事宜しくお願い致します。」「暑い中、取付工事ありがとうございました。」などの言葉を掛けたりするのは最低限の礼儀だと思います。休憩時に麦茶・お菓子など出せば完璧です。
工事業者様も同じ人間です。お互いにとって気持ちの良い工事であることが最良だと思います。
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