冷蔵庫はおよそ100kg程度の重量があります。地震対策をどうするか?という事を考えておかないと「押しつぶされる」「倒れて避難経路を塞いでしまう」等の危険が考えられます。冷蔵庫の地震対策についてまとめておきます。
冷蔵庫の地震対策の重要性
冷蔵庫が倒れてきた場合に最悪の事態は圧死です。そうでなくとも冷蔵庫転倒により冷蔵庫が破損してしまえば、その後、購入までの期間冷蔵庫の無い暮らしを強いられます。
被災直後を考えてみると、冷蔵庫は電気が止まったとしても断熱されているので暫くはクーラーボックスのように機能します。転倒破損してしまい扉が開きっぱなしなどになれば中の食品も食べられなくなってしまいます。
また、被災後に壊れた冷蔵庫がすぐ買えれば良いのですが、販売店の営業再開まで物自体が買えないでしょうし、買えるようになったとしても品薄状態である事が予想されます。値引きなどは期待できません。
冷蔵庫の配置は何処が良い?
まず、冷蔵庫の配置をどこにするか?という問題があります。万が一地震で移動したり倒れたとしても、避難経路を塞がない場所にしておく方が良いでしょう。ドアが開かなくなってしまうような恐れは無いか?確認しておくことをお勧めします。
また、冷蔵庫が倒れてきた場合にダイニングテーブルなど人が居る場所に覆いかぶさってくる危険性は無いか?なども確認必要です。
冷蔵庫にもよりますが設置する際に壁との間隔を開けることが大切です。熱交換が上手くいかずに電気代が余分にかかることになります。説明書を読んで確認しておいた方が良いでしょう。
私の購入した冷蔵庫三菱MRPR-02BLの取扱説明書によると上部5cm左右0.5cmの隙間が必要となります。
冷蔵庫の配置について安全性を考慮するあまりに奥まった場所に置いてしまうと、冷蔵庫の中の物を出し入れし難くなってしまう恐れがあります。その点考慮が必要です。
また、リビングなどから丸見えの場所に配置するとお客様が見えた際に冷蔵庫の中身が丸見えになってしまう可能性もあります。まぁ、全開にしなければ良いだけなのでこの点はそれほど重要ではありません。
あと、冷蔵庫には直射日光が当たらない場所にしておいた方が良いでしょう。余分な電気代が必要になるのと、冷蔵庫自体の劣化が早まります。
このように冷蔵庫の配置は使い易さと安全面を比較衡量して決める必要があります。
冷蔵庫のための下地
これから住宅を新築する場合には、壁や天井に合板ベニヤ等の下地を入れておいてもらい「突っ張り棒」「ベルト」「金具」で冷蔵庫を固定できるようにする方法がお勧めです。下地を入れるくらいは大した金額必要ありません。
冷蔵庫の地震対策「突っ張り棒」
冷蔵庫の地震対策商品は各種ありますが「突っ張り棒」での固定だと冷蔵庫上側が非常にダサくなります。
住宅の天井の高さはおよそ240cmですが、冷蔵庫の高さは通常180cmくらいです。冷蔵庫上スペース60cmの「突っ張り棒」が目に入ることになるためダサダサになります。
また、天井が軟弱だと突っ張り棒が意味を成しません。天井板に下地があれば完璧です。ただ、基本的に釣り天井でも格子状に木材が入っているのである程度は強度が期待できます。
ダサイ突っ張り棒を隠したい人には上記のような商品もあります。ただお値段はします。
冷蔵庫転倒防止ベルト
通常冷蔵庫の取扱説明書を確認すると、地震対策のために何をすべきか記載があるはずなので確認して機種にあった地震対策を取っておくことをお勧めします。
取扱い説明書に「地震にそなえて」と記載がありました。
我が家の冷蔵庫三菱MRPR-02BLでは「転倒防止ベルト式」が推奨品でした。ちゃんと冷蔵庫用転倒防止ベルトの型番まで記載がありました。
転倒防止ベルトは、メーカー違いで同じような商品が色々売られています。構造がほぼ同じなのでメーカー推奨品で無くても使うことは可能です。我が家の冷蔵庫も一旦メーカー推奨品を買ったのですが、取り付け難くかったので、下記の転倒防止ベルトを買い直しました。
冷蔵庫転倒防止ベルトAD-NRQBL09の取扱説明書へのリンク
転倒防止ベルトは賃貸住宅の場合や下地が無い場合には使えません。(賃貸住宅の場合壁に穴を開けると後で修繕費を請求されることになるのが普通です。)そこで次は穴を開けないで出来る冷蔵庫の地震対策についてです。
賃貸にも使える冷蔵庫転倒防止用品
そこでAmazonで人気があった上記のような「接着式ベルト」の商品を使うと穴を開けずに取付可能です。
また1つの方法だけの地震対策だけでなく、複数の地震対策をしておいた方が安全性は高まります。
たとえば、先ほどの「接着式ベルト」も年数の経過と伴に「接着シート」の粘着性が弱くなることが予想されます。またクロスの凹凸が大きいと粘着効果がどれ程あるのか疑問です。震災時に冷蔵庫が倒れたら壁紙が剥がれてしまい役に立つのかも疑問です。そうなると、やはり複数の地震対策をおこなっておくというのが賢い方法と言えます。
上記商品は「耐震ストッパー」ですが、こちらも穴あけ・下地板など必要ないので賃貸でも使用可能です。耐用年数8年なので冷蔵庫交換時に交換するのがお勧めです。
冷蔵庫下には、上記のようなゴムマットの「滑り止め」や「ゲル状の地震対策シート」もお勧めです。冷蔵庫は重量があるので暫く使ったら様子を見てヘタっていないか確認しておくことをお勧めします。へたり難いという点で考えると、ゲル状の地震対策シートよりも「ゴムマット」の方がお勧めです。
冷蔵庫専用の地震対策マットは冷蔵庫の重量に耐えられるように作られています。冷蔵庫専用の物を購入しておいた方が間違いありません。
特に新築の場合は床・フローリングに凹みや傷を付けないように冷蔵庫の下には何かしら設置しておいた方が良いでしょう。
冷蔵庫扉の地震対策「ロックヤモリ」
冷蔵庫の扉についても地震対策しておくと内容物が飛び出てしまうことを防げます。地震の際に冷蔵庫とその中身が無事であれば、地震後に冷蔵庫の中にあった食材が使えます。地震後にひもじい生活を避けたいのであれば「ロックヤモリ」で対策しておけば安心です。
上記商品だと電源も不要で地震を感知すると自動で冷蔵庫の扉をロックしてくれます。ロックされた扉はリセットボタンによって解除可能です。
扉まで地震対策されている方は中々見かけませんが、口コミを確認すると非常に評価の良い商品です。
地震対策グッズをプレゼント
以上、冷蔵庫の地震対策でしたが、地震になった際に冷蔵庫などの重量がある物が倒れてくると最悪「圧死」してしまいます。
自分の家に地震対策するのは当然として、兄弟・両親の家でも耐震対策をしているか聞いてあげたり、地震対策商品をプレゼントするなどしても良いのではないでしょうか?思いやりの伝わる良いプレゼントになりそうです。
父の日、母の日、敬老の日、誕生日など、いつ送っても喜ばれるプレゼントになりそうです。
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