例えば、災害対策で「防災かばん」が必要だとして、実際買うにあたってどの「防災カバン」がお勧めなのか?必要な情報を逐一調べて、厳選し、実際に個人用の「非常時持ち出しグッズ」を作りました。その内容をブログにまとめておきます。
南海トラフ地震・首都直下型地震・富士山噴火などの家庭用災害対策の備えの一助となれば幸いです。
防災グッズセットが人気?嘘でしょ?
防災グッズを揃えておこうと思い、巷で売られている「防災用品セット」を見て愕然としました。確かに必要な内容は揃っていて要所を抑えているなとは思います。しかし、内容物にそんなの百円均一で買えるんじゃ?というような物も見受けられます。割高です。
「防災グッズセット」は忙しくていちいち厳選してられないよ!という人向けには良いかも知れませんが、選ぶ時間と危機管理意識が高ければもう少し厳選して選んだ方が良いと思い「非常時持ち出しグッズ」を自作する事にしました。
- 市販の防災セットは必要な物が揃っている。が、割高
- 市販の防災セットは時間が無い人用
- 自分専用に内容物をカスタマイズするのがおすすめ
百円均一で作る防災用品セットはどう?
出費を抑えたい人は百円均一で災害備蓄品を整える事も可能です。実際に私が最初作った防災セットは、ほとんど百円均一商品で作りました。
その後に良い物を探して入れ替えして、入れ替え後の百均グッズは車に積んであります。百均商品でも、十分に機能する非常持ち出しセットを作る事ができます。むしろ良い商品も沢山あって、防災用品セットに正式に組み入れた物もあります。
たとえば、ダイソー旅行用品のコーナーに売っている「トラベルセット小物セット」などは内容物に「マスク」「鼻腔拡張テープ」「口呼吸軽減テープ」「耳栓」が含まれていて100円(税抜き)です!驚きのコスパだけでなくコンパクト・軽量です。おすすめです。
同じくダイソーの「折りたたみスリッパ」もコンパクト・軽量です。防災用品セットに入れるには持ってこいです。おすすめです。
使い捨てのパンツもあれば心強いです。Lサイズしか売っていなかったのでサイズ合うかどうか分からないですけれども。なぁ無いよりはマシでしょう。
上記画像は両親が災害対策何も持っていないと言うので取り急ぎ「百円均一ショップ」と「ドラッグストア」に買いに走って作った防災グッズセットです。また後日、中身を更新する予定です。
- 百円均一商品はあなどれない
- 百円均一商品で作る防災用品セットも十分機能する
- 衛生的に使用後捨てた方が良い物などは百円均一商品が使い勝手良い
南海トラフ地震・首都直下型地震・富士山噴火に共通する事は何?
日本は地震大国で「南海トラフ地震」「首都直下型地震」「富士山噴火」など懸念されています。地中のマグマ移動によって引き起こされるので、大地震と活火山の噴火噴火は連動して起こる可能性が高い訳です。
- 地中マグマが原因なので大型地震は連動して起こる
- 大地震と火山噴火は連動している
例えば、過去の歴史を調べてしてみますと、1707年10月にマグネチュード8.7推定の「宝永東南海地震」が起きた後、隔地で群発地震が続き、1707年12月に富士山が16日間に及ぶ「宝永噴火」を起こしています。
例)1707年10月:宝永南海地震 → 12月:富士山 宝永噴火
一般的に災害の備えは3日後に支援物資が届き始めるので3日分程度の備えは必要と言われています。しかし大型地震・活火山噴火で被害が広範囲に及んだ場合、3日で救援物資が届くのは難しいと予想できます。
大規模地震に関してお役所が出している「広報」などを読むと「可能な限り1週間程度、最低でも3日分程度の備蓄が必要」とされている場合が多いですが、正直1週間でも足りないと予想できます。
- 大地震・火山噴火の共通点:備え1週間分は必要
防災用品は災害発生後では入手困難になる
災害対策用品の多くは、災害発生後に買いに走っても手に入らない場合が多いです。金額も高騰する場合もあります。過去の事例をいくつか挙げてみます。
1973年オイルショックにより「トイレットペーパー」が品切れになりました。この記憶があったせいなのか、2011年東日本大震災後や2020年コロナウィルスでも店頭でトイレットペーパー不足となりました。
1993年米不作により「お米」が品切れとなり、輸入米が話題となりました。
1995年1月17日「阪神淡路大震災」、2011年3月11日「東日本大震災」、2016年4月16日「熊本地震」これらの大規模地震では9割以上の人が「防災グッズを用意していなかった」か「足りなかった」と回答したアンケートもあります。そして「水」「ランタン」「モバイルバッテリー」など備えておくべきだったと回答しています。
2019年の台風19号が10月12日~13日に直撃する予報が出ていたため11日には大勢の人が「水」「食料品(特にパン)」を求めて店頭に買いに走り、店から商品が消えました。
2020年コロナウィルスでは、1月終わり頃には中国でマスク不足になったため中国からの旅行者が日本でマスクを大量に購入して問題視されました。その後、2月中旬には日本国内でもマスク不足となり価格高騰しました。「転売の規制」や「全世帯にマスク2枚配布」など政策が発表されようやく終息しました。
- 1973年:オイルショック:トイレットペーパー不足
- 1995年:阪神淡路大震災:地震の備え不足(トイレ・水・食料品等)
- 2011年:東日本大震災:地震の備え不足(トイレ・水・食料品等)
- 2016年:熊本地震:地震の備え不足(トイレ・水・食料品等)
- 2019年:台風19号:水・食料品(特にパン)不足
- 2020年:コロナウィルス:マスク不足
特に2020年現在、日本では大規模地震も続いており、大規模地震リスクが高くなってきているので何も準備していない方は急いで準備しておくことをお勧めします。備蓄品に関して被災した後では何も手を打てない事になります。
- 災害備蓄品は事前に備えておくことが重要
- 皆が事前備蓄していれば被災時の混乱も少ない
- 被災後に買うとなると高額・入手困難
災害対策の第一にすべきこと、それは?
災害対策の順序を考えて、段階毎の準備をしておく事が重要です。災害対策としてまず第一に考える事は「被災時に生き残る事」です。
例えば、地震対策を例に挙げると以下のような事を事前に準備しておく事で生存確率を上げる事ができます。
- 安全な地域に引っ越し出来ないか?
- 家の耐震性能を上げられないか?
- 家具を固定出来ないか?
- 感振ブレーカーを設置できないか?
- 自宅に消火器は備えつけているか?
- 寝る場所を2階に出来ないか?
- 避難所に安全に向かうルートは事前確認しているか?
そして、被災直後に生き残ってから、ようやく「備蓄品」や「防災グッズ」の出番となります。防災グッズを用意する前に、まず生き残る事を考える必要があります。
- 災害対策の第一は「被災時に生き残る事」
- 次に生き残った後の生活
- 地震保険加入も要確認
では、いよいよ生き残った後の備えについてまとめていきます。
0次避難バック
阪神淡路大震災後に設立された防災研究機関「人と防災未来センター」では非常時に備えるために防災・減災グッズを0次、1次、2次と3段階に分けることを推奨しています。それにならって防災用品を事前に厳選しておくことをお勧めします。被災直後に何を持ち出そうか?などと考えている余裕はありません。
0次避難バックとは、いつ何処で被災するか分からないので常時携帯する物です。
- 0次避難バック=常時携帯する物
- 1次避難バック=被災直後にすぐに持ち出す物
- 2次避難備蓄品=被災後ライフライン復旧までの備蓄
0次避難用 携帯袋
常に持ち歩く防災用品を1セット袋にいれてまとめておきます。コンパクトで持ち運びし易く、内容物を直ぐに取り出せて、外から中が直ぐに確認できる透明な物がお勧めです。
- ジップロック
- ビニールケース
- 化粧ポーチ
- ペンケース
普段、会社のカバンに入れたり、休日でかける際には持ち歩くカバンに入れ替えたりして使います。
飲料水・携帯食
飲料水は500mlペットボトルを持ち歩く方法がありますが、持ち歩きたくなければ、毎日の通り道にある自販機の場所を確認しておくと直ぐに購入する事が可能です。ペットボトルは費用も掛かるので「ナルゲン」などの軽くて丈夫な水筒を使うと経済的です。詳細は過去記事をご参照ください。
0次避難用の携帯食は「軽くて」「調理無し」で食べられる物がおすすめです。詳細は過去記事をご参照下さい。
- カロリーメイト
- チョコレート
- 飴
- ナッツ
- 尾西食品のアルファ米
笛(ホイッスル)・防犯ブザー・緊急連絡先
生き埋めになってしまったりした場合に、生存者として自分の居場所を知らせるために使います。暴漢に襲われた際などにも使えます。「防犯ブザー」を持ち歩いている人はそれでもOKです。
コクヨの防災用救助笛「防災の達人」など人気の商品もありますが、下記のようなタイプを採用しました。
ホイッスルの中に「緊急連絡先」を紙に書いて入れて置けると言うのが選定ポイントです。携帯電源が切れてしまった場合などに役立ちます。連絡用紙不要の方はお札を丸めて入れておくなどの使い方もできます。
値段が違う物があるのですが、高い物は丈夫な素材を使っていて、ホイッスルの中が防水仕様になっています。ちなみに、安い物は百円均一でも売っています。
懐中電灯 ライト
暗くなって灯りが無いと身動きが取れません。またライトがあれば自分の居場所を知らせる事もできます。常時携帯するのでとにかく「小型」「軽量」「明るい」という条件をクリアしている物がおすすめです。
私が採用したライトはロードバイク乗りご用達のキャットアイ「VOLT400」です。ロードバイク用品はグラム単位で重量に配慮されていて、しかも視界確保のために万全の明るさを有しています。走っている最中に電源が切れると命にも関わるので信頼性が高い商品です。
また、別売の急速充電クレードル2「CRA-002」を使えばスマホ充電用の予備バッテリーとしても使う事が可能です。
VOLT400の重量120gで400ルーメン(3500カンデラ)です。リチウムイオン電池を採用していてバッテリーインディケーターでバッテリー残量が分かるようになっています。点滅モードを使用すれば60時間使用可能です。
両手が使えるように首からぶら下げるネックレスタイプのライトも魅力的ですが、光量が断然VOLT400に軍配が上がります。VOLT400は下手なランタンよりも明るいです。
携帯ラジオ
災害時には情報収集が重要です。基本的にはスマホで情報収集できるのですが、やはりラジオからの情報は信頼性が高いので持っていると安心です。
私は過酷な状況でも受信できるように、受信感度が良いと評判の「SONY(ソニー)のハンディーポータブルラジオ ICF-P36」を購入しました。ただ、常時持ち歩く用のラジオとしては少々大きいです。1次防避難用として使っています。避難所で聞くには周囲に迷惑にならないようイヤホンが必要です。
サイズ:4.3 x 13.2 x 7 cm 重量:209 g
- 被災時には毎回デマ情報が飛び交う
- ラジオ情報は信頼度が高い
そこで私の場合、常に持ち歩いている「ウォークマン」の「ラジオ機能」を0次避難用として使っています。「耳栓」の代用にもなります。「ウォークマン」のノイズキャンセリング機能を使えば最強です。避難所では様々な人が来るので音が気になります。よく寝るには「耳栓」があると良いです。
ずっと昔から使っているので古いモデルです。壊れません。スマホで音楽を聞いているとスマホバッテリー残量が気になるので敢てウォークマンを使っています。しかもBluetoothイヤホンも使わず敢て有線です。
携帯電話 スマートフォン
携帯電話は各自使用し易い物を使うのが良いでしょう。ただ、別記事で紹介する予定ですが、防災アプリを入れておくことをお勧めします。また、携帯電話が繋がらない場合の連絡方法と避難場所を家族と事前に話し合いをしておく事をお勧めします。
- スマホに防災アプリを入れておくと便利
- ジップロックを持っていると雨の日でも防水して使用可能
モバイルバッテリー
被災した際に携帯電話は「情報収集」と「家族との連絡」を取るのに必須です。電池切れしないように「モバイルバッテリー」を常時持ち歩くことが重要です。出来るだけ「軽量」で「24時間以上携帯電話を使えるだけの容量」が確保できる物がおすすめです。
私は昔買った「AnkerPowerCore 5000」を使っています。136gと軽量です。容量の大きいタイプだとAkerPowerCore10000が180gです。とにかく電池切れは避けたい人にはおすすめです。
モバイルバッテリーのような商品は日々良い物が出てくるので、最新商品をチェックして選定する事をお勧めします。
商品名 | サイズ | 重量 |
AnkerPowerCore 5000 | 10cm×3cm | 136g |
Anker PowerCore 10000 | 6 x9.2×2.2 cm | 180g |
筆記用具(ノートとペン)
ラジオなどで聞いた災害情報をメモしたりするのに使います。避難所などで自分の物を間違えられないように名前を書くのにも使います。「ガムテープ」も持っていれば書き込みして貼り付けるなど使えます。
「サインペン」と「ボールペン」2本持っておくと良いのですが、私の場合、日本のビジネスマンご用達の「三菱のジェットストリーム」1本と無印良品の「ノート」のみを常時携帯しています。
普段から使っているセットです。非常用のノートは無印良品のを使っています。0次避難バックに入れるなら、もう少し小さい「ロディア」のメモ帳などもお勧めです。あとは百均のメモ帳だとコスパが良いです。
現金2~3万円程度と小銭
現金は「2~3万円程」と「小銭」を常に持っておきます。停電時には、「クレジットカード」「電子マネー」「クオカード」などでの支払いができず、現金のみの販売となるためです。お釣り不足になる事が予想されます。千円札五千円札で3万円程度持っておくことが理想です。
また、小銭を持っておきます。自販機で飲み物が買えるのと、携帯電話や自宅固定電話が回線が混雑して繋がらない場合に、公衆電話だと繋がる場合があります。公衆電話は、通信規制の対象外として優先的に扱われる「災害時優先電話」に指定されているためです。
ただ、地震の場合被災地からの電話は無料で掛けられるようになると言います。また、今時公衆電話も街で見かけなくなりました。
「2~3万円程」(千円・五千円)と「小銭」
小銭入れは軽量な物もあります。私は「チャムスウォレット」を使っていますが、ジップロックにまとめて入れておくと言う方法もあります。水に濡れる事も無いのと軽いので意外とお勧めです。
身分証明証
災害などの緊急時に、銀行は本人確認ができる「身分証明証」で10万円程度の現金を引き出せるよう対応してくれます。※引出し可能金額は金融機関によって異なります。
「運転免許証」「健康保険証」「パスポート」等の常時携帯がおすすめです。他に「介護保険手帳」「母子手帳」「障碍者手帳」「印鑑」など必要あれば追加します。
私の場合「運転免許証」をスマホケースに入れています。
- 「運転免許証」「健康保険証」
常備薬・持病薬
避難所に避難した場合に服用しなければいけない薬が手元に無いというのは致命的です。重要な薬があれば常に持ち歩く必要があります。また処方箋の写しなども持っていれば、初めての病院でも対応がスムーズになります。
私の場合、「目薬」「リップクリーム」「風邪薬」「胃腸薬」を常に持ち歩いています。ドライアイなので地震などで目にゴミが入ると非常に辛くなるので「目薬」は必須です。
救急用品セット
怪我をした場合の処置に使います。ただ、常に持ち歩くとなると、あまり大げさな物を持ち歩く訳にもいかないです。私の場合だと「絆創膏」くらいしか持ち歩いていません。他にかさ張りますが「ガーゼ」「包帯」「消毒液」などもあれば安心です。
「ハンカチ」「ティッシュ」は救急用日とは違いますが、普通に使う物なので持ち歩いています。持ち歩いていない人は防災用としても持っておくことをお勧めします。トイレで紙が無いと困りません?
避難所で寝るのに「アイマスク」が欲しかったと言う意見が多くありますが、「ハンカチ」を目の上に置いて代用します。
写真左下は「チャムスウォレット」です。小型で軽量なのでキャンパーの方に人気がある商品です。ちなみにイラストはペンギンではありません。ブービーバード(カツオドリ)です。
マスク
地震であれば粉塵を吸い込まないように必要です。冬であれば寒さ対策にもなります。避難所で喉を乾燥から守り風邪予防にもなります。
0次避難バック用には一般的な「不織布マスク」を用意し、1次避難バック用には「防塵マスク」も用意しておくという方法がおすすめです。
0次避難用=不織布マスク
1次避難用=防塵マスク
携帯カイロ:冬
冬場に避難所で一晩過ごすとなると冷え込みが堪えます。携帯カイロ1つ持っているだけでかなり違います。
充電式の繰り返し使えるカイロもありますが重量130g程度はします。使い捨てカイロだと1枚50g程度なので、私は使い捨てカイロにしています。
暖かさを重視するならバイク乗りからの評価が高い「ハクキンカイロ」109gが最も暖かいです。ミニタイプだと保温時間18時間で81.6gと軽量なのも嬉しい所です。
使い捨てカイロ:1枚約50g
ハクキンカイロミニタイプ:81.6g
ハクキンカイロ:109g
充電式電子カイロ:約130g
メガネ・コンタクトレンズ
メガネが無いと視界が確保できません。落下物などにより割れてしまう事も考えられます。かさ張るので予備は常時持ち歩きは難しいかも知れませんが、予備があれば安心です。
地震の場合は粉塵が舞うのでコンタクトレンズは不向きです。
折り畳みバッグ
避難所で肌身離さず貴重品を入れて持っておくのに使用します。他にも物を詰めて枕代わりにしたり、自販機で飲み物が買えれば買って持ち運ぶのに使ったりします。モンベルのショルダーバッグが折りたためて非常にコンパクトになるのでお勧めです。
1次避難バック
被災直後に直ぐに持ち出して、避難するためのバックが「1次避難バック」です。持って走れるくらいの重量にまとめておくことをお勧めします。5kg~10kg程度が一般的です。欲張りすぎて逃げ遅れては元も子もありません。
常時持ち歩いている「0次避難バック」を自宅に置いている「1次避難バック」に入れれば完成です。そのため内容物は重複しないように作ります。
1次避難バックの重量は5kg~10kg
1次避難用 非常持ち出し袋
非常持ち出し袋と聞いて、銀色に赤で十字のマークが入ったバックを思い浮かべてしまいます。しかし、軽量で耐久性・耐水性があるバックと言えば「登山バック」です。
登山では装備が命に関わってくるので、品質に間違いがありません。普段使いもできるオシャレな「登山バック」を選ぶことをお勧めします。大きさは「25リットル」「30リットル」程度がお勧めです。「30リットル」が日帰り登山や1泊旅行・キャンプなどに使い易い大きさです。
お勧めのメーカーをいくつか挙げておきます。「THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)」「ARC’TERYX(アークテリクス)」「patagonia(パタゴニア)」「mont-bel (モンベル)」「Coleman(コールマン)」「MILLET(ミレー)」
飲料水・食料品
0次避難バックよりも量を増やします。基本的に内容物は同じです。調理せず食べられる物にします。また、避難所で匂いのする物を食べると周りの目が気になります。周囲に配慮して、臭いや音のしない食料品がおすすめです。
水分については不足するとエコノミークラス症候群になるので、多めに持って行きたい所ですが、重さとトレードオフになります。
モバイルバッテリー
1次避難用のモバイルバッテリーはとにかく容量のあるタイプがお勧めです。ライトが使えて、太陽光発電も出来る製品だと安心感があります。
ヘルメット・防災頭巾・帽子
頭上からの落下物から頭を守るのに使います。私の場合ですと、自転車用のヘルメットを流用します。しかし、ヘルメットは避難後にもかさ張るので防御力は弱くなりますが「防災頭巾」「帽子」をおすすめします。
頭への落下物は防御力不足で死亡する場合も考えられるので、そこはトレードオフなのですが「防災頭巾」であれば避難所で床に座る際の「クッション」にもなります。「帽子」は髪型がボサボサになっているのを隠すことができます。
手袋 軍手
割れ物などをどかして避難する場合を考えると防刃タイプの手袋がお勧めです。「レスキューグローブ」を買っておけば間違いありませんが5000円前後します。また、ゴツいのでかさ張るし、お値段もするので私はお値打ちでかさ張らない「ケブラー繊維の防刃軍手」を購入しました。
寝室に避難用の靴
割れた物の上を歩いて避難する場合があるので寝室に靴を置いておきます。地震避難時には足を怪我すると、走って避難できずに津波に飲み込まれてしまう危険もあります。
最初、避難用に新品の「スニーカータイプの安全靴」を買いました。釘などを踏んでも貫通せずに足を保護してくれるといのが選定理由です。ただ、履いてみると重量がありました。履きなれている方には良いかも知れませんが、逃げ遅れないか心配になり別の靴を探す事にしました。
代わりに「トレッキングシューズ」を買う事にしました。登山家の方が足を保護することは命に関わることなので、登山家の方が使う靴は信頼度が高いというのが選定理由です。普段使いにもできますし。
雨の中避難するのであれば、靴に被せて防水するタイプのレインカバーがあると濡れずに済みます。(登山靴の場合は登山スパッツ)ただし、台風避難で既に水が冠水しているような場合には、シューズカバーの中に水が入って足が重くなる危険もあります。外の様子を確認して使うかどうか判断が必要です。
ピンセット(とげ抜き)
避難時に木などの棘が刺さった場合に使います。
携帯用 簡易トイレ
避難時にトイレに行けない場合に使います。また、過去の震災事例を調べますと、避難所のトイレは避難者数に対してトイレ数が圧倒的に不足する事が分かります。
トイレに設置せずに使うタイプだと「片手で秒速トイレ」が評価が高く口コミが良く使い易そうだったのでこちらにしました。避難所だとトイレに設置する訳にもいかないのでこのようなタイプの携帯トイレがおすすめです。
避難所のトイレは多くの人が使用するので、断水して流せない場合、山ほど積み上がります。排泄物だらけの酷い状況になります。
コスパで選ぶと小便用ですが「携帯トイレ どこでもミニトイレ」が格安です。家族が多い方であれば半々くらいの数で買っておいても良いかも知れません。
いくつか車に積んでおいてドライブ中の緊急用にするのもおすすめです。
- 1次避難用トイレ=携帯トイレ
- 2次避難用トイレ=便器に設置して使うタイプ
ポンチョ(雨具)
雨具としてポンチョを買いました。ポンチョとしてだけでなく、レジャーシート代わりに使えたり、日除けとしても使えたりする多機能ポンチョを選びました。避難所では目隠しとしても使えるかと思います。
トイレットペーパー
トイレットペーパーを1本持っておきます。トイレの紙が無くなっている場合も予想できます。荷物に入りきらない場合は、水で流せるポケットティッシュを多めに持っておきます。汚れを拭いたり、鼻をかんだりするにも使います。「ウェットティッシュ」夏場なら「汗拭きシート」もあると良いです。
携帯扇風機・扇子
夏場は熱中症の危険も出てきます。水分補給を行うとともに、携帯扇風機や扇子などがあると過ごしやすいです。
歯磨きセット 歯磨きシート
口の中を清潔に保てないと、高齢の方は誤嚥によって肺炎を引き起こします。そのため歯磨きセットは重要です。「歯間ブラシ」や「つまようじ」なども普段使っている方は用意しておく事をおすすめします。
口腔ケアが出来ないと高齢者は肺炎リスクが高まる
ビニール袋
汚れものを入れるのに使います。人に中身を見られない黒色のビニール袋も持っておくことをお勧めします。避難所では、靴を盗られないように袋に入れて持っておくことをお勧めします。
布ガムテープ
通常のガムテープの使い方の他に、メモ書きをして貼り付けたりする場合にも使えます。
ハサミ カッター
切るための道具は必要です。使い易い一般的な物で十分です。百円均一で購入すれば安く済みます。
サランラップ
色々使えるのがサランラップです。
紙皿に巻いて洗い物を減らします。寒い時は体に巻いく事で保温できます。怪我をした際に止血するのに使います。紙の代わりにメモすることができます。丸めてスポンジの代わりに使えます。携帯電話やラジオに巻いて簡易的な防水対策をすることが出来ます。
タオル
通常のタオルの用途だけでなく、怪我の手当てや下着の代用にも使えます。登山家やキャンパーの評価が高い「速乾タオル」がおすすめです。
生地が薄くコンパクトに収納出来て持ち運びも楽です。こんなので水吸うのか?と不安になりますがメチャクチャ水吸います。速乾性ですぐ乾くし抗菌性能も高いです。災害備蓄品のタオルとしても超優秀です。
購入したら一度洗ってから、実際に何度か使って使い心地を試しておくことをお勧めします。私はかなり気に入って自宅で使用するタオルも速乾タオルに替えました。奥様は「そんなの絶対に嫌」と言っています。
荷物を入れる余裕があれば4枚セット、無ければ2枚セットがお勧めです。私は2枚セットにしました。
収納サイズをカルピスと比べてご確認下さい。非常にコンパクトで軽量です。計測した所、2枚セット(サイズ:40cm×80cm:60cm×120cm)を収納袋に入れた状態で227gでした。
着替え・下着・靴下
普段から予備の下着を準備しておく必要があります。
エマージェンシーブランケット・寝袋・マット
避難所で使うとカサカサと音が気になるため、口コミでは良くない評価が多かったエマージェンシーブランケットですが、軽量で冬場に何もないよりはずっとマシだと思って購入しました。ホッカイロと併用して使います。
冬場は「エマージェンシーブランケット」だけでは寒いので、可能であれば「通常のブランケット」や「寝袋」と床に敷く「マット」を持って避難しようと思っています。まぁ被災時にそんな余裕は無いとは思います。避難所の毛布が足りる事を祈ります。
スリッパ
冬場の避難所は床が冷える事が予想できます。スリッパがあれば寒さ対策になります。また、ガラスなどが割れている場合には足の保護になります。
避難者数が多い場合など、避難所の床は避難者が土足で移動したり、トイレから戻ってきた人が歩いたりして不衛生な状態になります。(断水した場合のトイレは排泄物で溢れていて踏んでしまう場合もあります)そのため衛生的にもスリッパが必要になります。
新聞紙でスリッパを作る方法もあるようです。汚れてしまう物なので百円均一の物でも十分です。知識が無かった私はグンゼのちょっといいスリッパを買ってしまいました。旅行とかでも使えるヤツなのでまぁ良しとしました。
お菓子・おもちゃ
子供がいる家庭では、子供用にお菓子やおもちゃを用意しておくと子供の心が安らぎます。
バール
震災時に開かなくなったドアをこじ開けるのに使います。他にも車の窓ガラスを割って外に出たり、逆に外から車の中の人を助けるのに使ったりします。瓦礫の除去にも使えます。併せてジャッキもあれば作業が進みます。道路が冠水していれば水の中に何か無いか?マンホールの蓋が空いていないか?確認するのにも使えます。
ロープ
2階以上から地上に脱出するのに使います。避難時に冠水した道路で子供が流されないように大人とロープで体を繋ぐのにも使います。クライミングに使うロープが先端にカラビナが付いていて使い勝手が良いです。また、クライミング使えるほどの耐久性もあって信頼できます。
ちなみに、洪水時に人が歩ける水深は膝までが限度です。
2次避難備蓄品
被災後に支援物資が届くまで、自給自足して生きていられるように備蓄しておきます。水・食料品は必須ですが、情報が無いとこまるのでモバイルバッテリーなども重要です。常備薬が無いと困る人は薬も重要です。
- 自分と家族が3週間程度生きて行くのに、不便が無いようにカスタマイズして備えておくことが重要。
非常用 簡易トイレ
被災時のトイレ確保は衛生面で感染症予防などの面からも非常に重要です。2次避難備蓄品としては、家庭用トイレに設置するタイプの簡易トイレを備蓄しておくことをお勧めします。
地震の被災の場合だと、水道管破裂などで上下水道ともに使えなくなる事が想定されます。「地震被災時は下水管の破損が無い確認が取れるまで使用しない」のが基本です。下水管が走っていて破損している箇所で漏れて被災地が不衛生になるからです。その時に水を使わずに使える非常用トイレの備蓄が無いと困ることになります。
便器自体が地震で壊れてしまう場合も想定して、組み立て式の便座も用意しておくことをおすすめします。組み立て式でコンパクトに備蓄できて、耐久性があり、汚れても洗って使える物がおすすめです。
私はコクヨの簡易組み立て便座を4000円程度で購入しました。
防臭袋についてはBOS(ボス)が人気もあり評価が高いです。私はSANYOの簡易トイレと併せて購入しています。
簡易トイレは何日分必要か?
ライフラインの復旧は通常「電気」「水道」「ガス」の順番で復旧していきます。しかし下水道の復旧は遅いのが通常です。水道の復旧でも1週間~3週間程度の時間が掛かります。簡易トイレは最低でも1週間分は必要です。
簡易トイレの備蓄が無くなったら、仮設トイレにならんで用を足す他ありません。過去の震災事例では多くの人が並んで大変だったとの声があります。
- 1人1日5回分必要と仮定=1人7日間で35回分必要
トイレットペーパー
東日本大震災の時には、被災地だけでなく全国的にトイレットペーパー不足となりました。日本人はオイルショックの記憶があるので被災時にトイレットペーパーを買いに走る習性が有るのかも知れません。
それはさておき、全国のトイレットペーパーの約40%は静岡県で作っているそうです。そのため東南海地震の際にはトイレットペーパー不足になる可能性が高いです。常時家庭内に「3カ月分」程度は備蓄しておきたい所です。
- 大人1人1カ月のトイレットペーパー使用量=約4ロール
- 3カ月分の備蓄があると安心
- 静岡が被災すると全国的に不足する可能性がある
置き場所が無い!という方には備蓄用に5倍長持ちトイレットペーパーがあります。芯無しで、きっちり巻かれていて、普通のトイレットペーパーと同サイズで5倍巻いてある商品です。この商品なら1ロールで大人1カ月分に該当します。
- 3倍、5倍巻きタイプが場所を取らなずおすすめ
トイレットペーパーだけでなく、キッチンペーパーも3倍巻きタイプがあります。
ポータブル電源・太陽光パネル
キャンパーの方が使っているポータブル電源が災害時に非常に役に立ちます。太陽光パネルと併用すれば、当面の電気をある程度自給自足可能になります。電気が復旧するのに大規模地震等の場合、一週間程度は時間が掛かります。
復旧までの間の快適度が断然違ってくるアイテムです。
また、昨今の猛暑を考えると、夏場にエアコン・扇風機が使えない場合に部屋の中でも熱中症になる恐れがあります。文字通り死活問題になるので高齢者や子供がいる家庭では購入を検討しても良いかも知れません。
夏場の扇風機を動かす他にも、お湯を沸かしたり、ご飯を炊いたり、電子レンジを使ったり、携帯電話を充電したりできます。
ウォーターバッグ・台車
給水車から水を運び保管するのに使用します。水は重いので運搬する道具が無いと苦労する事になります。
使用しない普段はコンパクトに収納できるタイプを選びました。
折りたためてコンパクトに収納して置けるタイプを選びました。
ランタン・電池
電気が復旧するまでの間の灯りが必要です。部屋を広く照らすのにランタンが便利です。被災時に使用する電池の種類が多いと備蓄も煩雑になるので、単三電池で動くランタンにして使用電池を出来るだけ統一しました。
キャンパーに人気がある「ジェントス」のランタンを2種類買いました。どちらも単三電池で動くので単三電池も備蓄してあります。上記写真でサイズを単三電池と比較してみてもらうと分かるのですが、ランタンはかなり小型です。しかし小型の方で100ルーメン、大きい方で380ルーメンと非常に明るく性能は信頼できます。
- 使用する電池を統一しておくと便利
- 電池は「ラジオ」「ライト」等に使うので長期間の停電でも対応できるように多めにストックがあると安心
カセットコンロ・ガスボンベ
カセットコンロとガスボンベがあれば、普段通りの調理が可能となります。ローリングストックしてある食材を有効活用するために必要です。
オール電化住宅では、台風などでも停電する場合に備えておく必要があります。ガス使用住宅でも、地震後の復旧は電気→水道→ガスの順に復旧するので、ガスコンロ・ガス湯沸かし器は当面使えなくなる事を考えておく必要があります。
ガソリン
震災直後ガソリンスタンドは長蛇の列となります。常に車のガソリンは半分を下回らないように給油しておくことをお勧めします。
テント・タープ
避難所生活がキツイが住宅倒壊の危険がある場合に、車中泊やテント・タープ等で過ごす方法もあります。
自転車
被災者の声などを調べていますと、自転車があると便利だったと言う声がありました。確かに燃料は要らないし、徒歩より断然楽です。
その他日常生活備蓄品
その他の「日常生活備蓄品」につきましては、コロナウィルス対策の備蓄品を選定した際の記事にまとめています。ご参考になれば幸いです。
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