「複層ガラスサッシ」(YKKAPのapw330)と「レースカーテン」(ニトリのエコナチュレスケール)とでUV(紫外線)カットの効果がどれくらいあるのか?調べてみました。効果測定の結果を共有したいと思います。紫外線対策については、窓、サッシの配置・種類選択時に配慮した方が良いです。
UVカット測定器について
まず、紫外線量を計測するのに計測器が売られています。デジタル式で正しく数値化して計測するものだと15,000円前後します!
高額な紫外線測定器はちょっと手が出せなかったので、紫外線を受けると紫外線の強さで色が変わる簡易的なUVチェッカーを使う事にしました。
簡易的な物ですが、紫外線に正しく反応してくれます。
複層ガラスサッシのUVカット効果測定
【計測日時】2019年9月20日6時57分
【複層ガラスサッシ】YKKAPのAPW330
【測定条件】屋外 → 複層ガラスサッシ → UVチェッカー
朝日が射し込んできていたので、複層ガラスサッシをを越してきた紫外線を計測しました。
アップにするとこの程度の色の変化です。複層ガラスサッシAPW330には紫外線カットの効果があります。しかし少量ですが、紫外線を通してしまっている事が分かります。
つまり、複層ガラスサッシのみだと紫外線対策としては弱いという結論になります。
陽が射し込む窓をすりガラス等にしてカーテンを全く無しにした場合、紫外線の影響を部屋内で受ける可能性があります。紫外線による肌の日焼けや床材の劣化などの影響が憂慮されます。
窓ガラス無しでの紫外線量測定
ちなみに、複層ガラスサッシを開けてみると紫外線量が増えて、紫外線計測器の色がかなり濃くなりました。複層ガラスサッシにUVカット効果があることの証明です。UVカット効果の無い窓だと常にこのような紫外線が屋内に入ってきている事になります。
画像をアップして、先ほどの複層ガラスサッシ越しの計測写真と比較してみます。
↓【直接光】
↓【複層ガラスサッシ経由】
色の違いがあるのは明らかで、複層ガラスサッシによるUVカット効果がある事が分かります。
レースカーテンのUVカット効果測定
次に、レースカーテンを加えたらどうなるか計測してみます。
【測定条件】屋外 → 複層ガラスサッシ → レースカーテン → UVチェッカー
【レースカーテン】ニトリのエコナチュレスケール(UVカット82%)
レースカーテンはニトリのエコナチュレスケールを使用しています。紫外線カット率が82%という高性能レースカーテンです。
UVチェッカーの色がほとんど変わりません。紫外線をカットしている事が分かります。さすがに複層ガラスサッシ+レースカーテンだと紫外線をほとんど防いでくれています。
結論、複層ガラスサッシ+レースカーテンだと紫外線はほとんど屋内に入らない。
では、次に複層ガラスサッシを開けてレースカーテンのみだとどうなるのか?計測してみます。
【測定条件】屋外 → レースカーテン → UVチェッカー
【レースカーテン】ニトリのエコナチュレスケール(UVカット82%)
風でレースカーテンがあおられるので少し距離を離しました
レースカーテンのみでも紫外線はほとんどカットしてくれていました。
結論、紫外線カット機能のあるレースカーテンはかなり優秀
紫外線を考慮した間取り設計
我が家では、間取りを設計する際に掃き出し窓から「ソファー」や「テレビ」を置く場所までに多少の距離を取ることにしました。紫外線対策を考えた間取りにしておくと住みやすい家になります。
他にも、住んでいて人が長時間いる場所に直接紫外線が当たらないか?チェックしておくことをお勧めします。「天窓」や「吹き抜けの2階窓」「カーテンの無い窓」等からの紫外線も配慮しておいた方が住み心地の良い家になります。
一時期、紫外線を浴び続けたドライバーが片側だけ紫外線による肌の劣化が激しくなったという画像が話題になっていました。自分の住宅でも紫外線を考えておかないと顔の片側だけ紫外線の影響を受けることが考えられます。また「床板の劣化」や「家具の劣化」にも影響するので、一度チェックしてみることをお勧めします。
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