大震災・台風・パンデミックなど災害時には皆が一斉に物を買いに走る事で品薄になります。また、地震など突然来る災害には事前準備しておかないと対応できません。そんな一般家庭用「備蓄食料・水」関係必要物資をリスト化しておきます。後で買っておけば良かったと後悔しないよう事前に備えましょう!備えあれば患いなしです。
災害備蓄品の水が無いとどうなる?
水が無いとどうなるのか?脱水症状になります。過去の震災事例を調べますと、血栓ができるエコノミークラス症候群となってしまう事例が多く見られています。特に夏場などは命の危険にさらされます。体が水分不足の状態だと正常な判断力も失われてしまうため、水の確保は重要です。
一般的に、食料無しでも2~3週間は生きられますが、水無しだと4~5日で死亡すると言われています。
水が無いと人は4日~5日で死亡!
ペットボトルの「水」賞味期限は?
一般的に販売されているペットボトルの水の賞味期限は2年程度の物が多いです。対して災害備蓄用の保存水は5年の物が多いです。(保存水の種類によっては10年以上の物もあります。)
保存水の賞味期限が長いのは、ろ過が徹底的に行われ、オゾン殺菌なども行い、カビや雑菌を徹底的にゼロに近づけているためです。
更新頻度を抑えたいなら災害用の長期保存水がお勧めです。一方、長期保存水は高いので、金額を抑えたいなら一般的なペットボトルを箱買いして2年ごとに更新すれば安くあげられます。2リットル1箱6本入りで500円くらいで購入できます。
一般的なペットボトルの水で2年程度の賞味期限!
災害用の保存水は5年の賞味期限!
水はどれくらいの備蓄量が必要?
水は大人1人あたり1日3リットル必要です。過去の震災事例を調べますと震災後3日後までに給水車が回る場合が多く、少なくとも3日分の水を備蓄しておくことをお勧めします。可能であれば5日分の備えがあれば安心です。
特にマンションの高層階に住んでいる人などは、地震などでエレベーターが使えなくなると階段で水を運ぶ必要が出てきます。ストックを多目に持っておく方が無難です。
1日3リットル×5日分=1人15リットル必要!
被災時には水は買えなくなる
東日本大震災時には水がドラッグストアから消えました。被災後に給水車から給水を受けるにしても、人が殺到して酷いと8時間待ちとなった事もあったそうです。非常時には「水」が買えなくなる事を考えて備蓄しておく必要があります。
被災時には水は買えなくなる可能性がある。
災害時の体験談で無くて困ったものNo1が水
災害時に無くて困ったもの1位は「水」です。水の備蓄をしていれば良かったという体験談が最も多いです。水が無ければ非常食の調理もできません。
水を入れるポリタンク
災害復旧活動が進み給水車が回るようになると給水を受けられます。しかし、阪神淡路大震災時の話ですが、給水車の口径がペットボトルよりも大きくペットボトルに給水するのが難しかったそうです。また、何本もペットボトルを運ぶのは大変です。水を入れるポリタンクを用意しておくことをお勧めします。また、家庭に「じょうご」があればポリタンクに水を注ぐ際に便利です。
水を運ぶキャリーバッグ
給水車から給水の配給を受けたら自宅まで運ぶ必要があります。台車や旅行用のキャリーバック、キャリーカート、キャンプ用のトートバックなど運搬用の道具を事前に考えておきましょう。
非常用ペットボトルは「500ml」or「2リットル」?
「2リットル」のペットボトルと「500ml」のペットボトルタイプと両方購入しておくと使い勝手が良いです。余談ですが、水ばかりだと飽きる場合には、水で薄めるタイプのカルピスがあると楽しめます。
水分の持ち運び用にナルゲンがおすすめ
外出中に被災する可能性も考えて500mlのペットボトルを持っていれば良いのですが、常に持ち歩くのも費用が掛かります。
そこで水筒を持ち歩くのが経済的なのです。軽くて衝撃に強いと評判で登山家の方などに信頼の厚い「ナルゲン」が特におすすめです。私も10年以上使っていますが使い勝手が良いです。とにかく壊れないのと、パッキンを使っていないのに水漏れしないのが凄い所です。水が入っていない状態ではコップ代わりにも使えます。
ウォーターサーバー
普段からウォーターサーバーを使っていたため、震災時に飲み水に困らなかったという話もあります。ウォーターサーバーは少々お値段しますが、一考の価値有りです。
エコキュートは貯水槽となる
オール電化を導入して「エコキュート」を使っている方は、エコキュートの貯水槽が非常用としても使えます。飲料水にはできませんが生活用水として利用できる水が確保できます。
お風呂の水・雨水タンク
エコキュートを使っていない家庭ではお風呂に水を貯める話を聞きます。ただ、お風呂に水を貯めておくと、浴室の湿度が上がり、カビ発生要因となる点は要注意です。
お風呂の水以外では、屋外に雨水タンク設置のも有効です。ただ、雨水タンクは綺麗な水では無いので使い道が限られる点注意は必要です。
トイレの水はどうする?
水洗トイレを流すのに1回の水量はどれくらい必要か?トイレの種類にもよりますが、最近の一般的なトイレでは「大の場合1回4リットル」必要、「小の場合1回3リットル」必要です。古いトイレだと「大10リットル」必要です。小6リットル必要です。
トイレ「大」=4リットル:「小」=3リットル
古い水洗トイレを使用している家庭ではトイレのリフォームを検討するのも良い選択です。水道代の節約にもなり、水道代が安く済むようになります。
通常、ライフラインは「電気」→「ガス」→「水道」の順番で復旧します。東日本大震災時には、1週間以内に断水を普及できた水道事業者は5割程度だと言います。つまり1週間以上も水洗トイレが使えなくなる可能性があるという事です。
また、お風呂などで貯めておいた水で水洗トイレが使えるのか?と言うと、震災時には下水管や排水パイプが破損している可能性もあり得ます。
つまり、被災直後にはトイレを水で流すことが出来なくなると考えておいた方が無難です。凝固剤、汚物袋などを別途備蓄しておくことをお勧めします。
また、震災時にはトイレや家屋そのものが壊れてしまう可能性があるため簡易トイレを購入しておくのもお勧めです。水洗トイレの場合、匂い逆流防止のためトイレに水が溜めてあるので、簡易トイレが無いと先述の汚物袋を使い難いという話もあります。
歯磨き・入浴・シャンプーの水は?
災害時に清潔を保てないと感染症などの危険性が高まります。手洗い、歯磨き用の水が必要です。
シャンプーや体を拭くために水を使えれば良いのですが、水が足りない場合を考えて「無水シャンプー」や「体拭きシート」を用意しておくことをお勧めします。被災時に水の節約が可能となります。
「ろ過」して飲み水を確保する
家族分のペットボトルを置いておく場所が無い場合に、水をろ過して飲む「浄水器」を買っておく方法もあります。持っておけば海外旅行に行った際などでも水道水をろ過して飲んだりするのにも使えます。キャンプや登山などで山に行った際にも沢の水を飲んだりするのにも使えます。保険として持っておけば安心です。
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