トヨタホームのキャンペーンに応募したら当選しました。繰り上げ当選とのことでプレゼントになっていた車は貰えないとのことですが、代わりにカーテン・照明などの設備100万円分頂けるとの話でした。さて、そん当選話を電話で聞いていましたが週末に住宅展示場へ行き詳細を聞くことになりました。でも、立てるべき土地を私は持っていません!そもそもこの当選は本当にお得なのか!?
さぁ、どうしよう!急いで土地を探して「理想の平屋SHINCE(シンセ)」を立ててしまうのが良いのか!?前回「トヨタホームのプレゼントに応募したら当選!本当にお得なのか!?」の続きです。
どうぞ!
トヨタホームキャンペーンの落とし穴とは?
当選の知らせを電話で貰ってからずっと私は家でハシャイでいました。「ZEH!ゼッチだしっ!」「当たったしっ!」と兎角口に出して騒いでいたので「アールギャラリー」で注文住宅を建てたいと言っていた奥様は意気消沈していました。
あんた「そんなにハシャイでも知らんよ。土地が無いんだし、当選したって言っても坪単価だって高いんだから、どうせトヨタホームなんて建てられないって。」と憎まれ口を言って反論してきます。
「高くないしっ!だって、当たったしっ!ピュア24セントラルだから!いつだって空気が綺麗だしっ!」と私は、まだトヨタホーム抽選当選の実態が良く分かっていないままずっとハシャイでいました。
まるで必殺技の名前のように「全館空調システム!スマートエアーズ!オンっ!」とか言っていました。
奥様はそれを見て「男子は本当、そいいう機能性とか変な呼び名とか好きだね。」と半ば呆れていました。
そして、日曜日にトヨタホームの展示場に行き詳しく話を聞きました。
購入後の条件はインターネットのキャンペーン内容に記載されている通りでした。要約すると以下の3つの条件が主でした。
【条件1】7/23(月)当選で7/31までに建築請負契約を交わし2/28までに引渡しが必要。
【条件2】間取りの変更には別途30万円(税別)必要。
【条件3】トヨタホームが実施する現場見学会や広告・販促物への取材と掲載に協力する必要がある。
そして当選内容は1680万円(税別)で「SINCE理想の平屋」床面積73.94㎡(22.36坪)「ZEH仕様」「全館空調システム」「スマート・エアーズ」「太陽光発電5.4kw」「HeMs Pro」「ラ・ロックⅡ」「エネファームtypeS」といった設備充実のパックでした。
1680万円×消費税1.08=1,814.4
1,814.4÷22.36坪=1坪辺り81.14万円!と坪単価からすると結構なお値段なのですが、平家建であることと付属設備の充実等の条件から考えると確かにお値打ちなのかもしれません。
判断に迷う所です。本当にお値打ちなのか!?
そして、「建物代金1814.4万円」+「土地代」だけで住宅を取得できる訳では無くて「その他諸経費」が必要になってくるとのことです。
「その他諸経費」がおおよそ800万円程必要になるとのことでした。
※付属設備とは、例えば水道設備のための「給水・排水工事」だったり、「地盤調査費用」「地盤改良費(調査の結果不要であれば0円で済む)」「外構工事」「諸官庁代願手続費用」などがあります。どこのハウスメーカーで家を建てても必要になってくる経費なのでトヨタホームが高いという訳ではありません。
「えっ!その他諸経費で800万円!?」
私は言葉を喪いましたが、まぁ、落ち着いて考えればそりゃそうだ。諸費用はどこで家を建てても必要になってくる経費だから仕方がない。しかし、すると、総額で考えるとローコスト住宅と比べるとやはり高いな・・・
奥様一押しの「アールギャラリーでもらった見積もりだと、土地価格1680万円の計算で、諸経費を入れた税込総額で4300万円くらいでした。」
トヨタホームでも1680円くらいの土地で建てたら同じくらいになる計算です。
当選した建物と設備代一式で1814.4万円+諸経費800万円+土地代1680万円=合計4294.4万円です。
でも、付属設備が滅茶苦茶豪華だし、天下のトヨタホームと他のローコスト住宅を比べるのもおかしな話だな。あと、メンテナンス費用もトヨタホームだとそれ程必要無いって営業マンが言っていたし・・・
まぁ兎にも角も、土地が決まっていないので探すしかありません。営業マンにその旨伝えて、さっそく土地を探しに行きました。
と言うか当選してから気になる土地をストックしておいたので土曜日からずっと土地を回って見ていました。
しかし、良い土地は中々見つかる物ではありません。
そのことを痛切に実感した1週間でした。土地探しは気長に半年くらい待てるのであれば良いのですが、「運」次第と言えば「運」次第ですが、1週間程度ではさすがに難しかったです。
ただ、擁壁が高いのと起伏が激しい土地なのが気になるが他は問題なさそうな土地があったので、先にお伝えしていたら、さっそくトヨタホームの営業担当の方が間取り図と見積書を作成して送ってくれました。
仕事早いし!間取り図の出来もさすがプロです!
ただ、当選した内容の間取りから変更になるから別途30万円(税別)が必要になるんだろうな・・・
そして間取りを見ると「凄い!」旨い事作ってくれている!さすがプロだと感心させられます。
しかし「うーん、やっぱり平家建だと狭いのかなぁ。あと擁壁が気になる。地震の時大丈夫なのかなぁ。」
トヨタホームの鉄骨ラーメン構造で平家建てなんて地震に対して最強と言えるレベルなのに、その土台である土地の擁壁に不安が残るなんて滑稽だと思えてしまうのでした。
やはり平家建は広い土地を持っている人が建てる物なのか・・・
その後、お寺の駐車場の隣という点を除けば良いと思える土地が見つかりました。40坪程度です。やはり平家建を建てるとしたら狭いのかなぁ・・・と思えました。
そして、当選したキャンペーン適用のためには、7月31日までに建築請負契約を交わす必要があったのですが、その期限を過ぎてしまいました。
タイムオーバーです。
私はキャンペーン当選の権利を失いました。
しかし、トヨタホームの営業担当の方からメールが届いたので、お寺の隣の土地の事を連絡したら、数日後に「間取り図」と「見積書」を作成して送ってくれました。
2階建ての設計です!?
朝、出社する前に何か届いているなぁと郵便受けから封筒を取り出して駅までの道で歩きながら内容を見てビックリです。
おぉぉぉぉ!すげぇ!まじ感動した!
延床面積25坪と小さくまとめてあるのに無駄が無い間取り図で、小さくまとめた分費用総額も抑えられていました。
総額で4100万円くらいです。
トヨタホームってこんなこと出来るの!?って感動しました。てっきり金持ち相手のハウスメーカーだと思っていました!?
でもって、細かく数字を見てみたら申込期限の7月31日過ぎているのにキャンペーン価格を適用してくれているし、インテリア費用も割り引かれていました。
いいのか?これ?期限過ぎているのに?
とは思ったのですが、やはりと言うか、私の推測通りトヨタホームは工場生産なので、ある程度工場を稼働させるためにキャンペーン当選という形で値引きしてでも販売数を稼ぐ必要があるのでは無いでしょうか?
それか、担当してくれた営業マンが無理して旨い事やってくれたかのどちらかだと思います。
さて、これでトヨタホームと他のローコスト住宅と比較検討できる事になった訳です。
自分なりにトヨタホームのメリットデメリットを書き出して見ました。
トヨタホームのメリット
トヨタホームの家は自動車製造技術を転用しているので機能性の高さが目立ちます。他のハウスメーカーに無い特色です。
鉄骨ラーメン構造なので大きな窓を作ることができる。
モデルハウスで大きく開口した窓を見て爽快でした。
構造躯体がシロアリ被害にあわない
木造だとシロアリ被害が心配ですが、鉄骨ラーメン構造ならばシロアリ被害はあり得ません。大地震の際に、シロアリ被害にあっていた家は倒壊確率が上がり危険性が増します。
ピレスロイド系の防蟻処理などは揮発して効果が薄れてきます。5年に1度くらいの間隔で再度防蟻処理が必要です。定期的なコストが必要となります。
地震に強い
鉄骨ラーメン構造なので2階建てのビルが自宅みたいな物です。東南海地震が来ると言われていますが安心です。
自動車技術を転用した「T4システム」というショックアブソーバーが地震の揺れるエネルギーを吸収してくれます。
太陽光パネルを沢山載せれる
木造住宅で太陽光パネルを大量に載せている屋根を見ると、大丈夫なのかな太陽光パネルってメーカーで違いはありますが重量ありますよ。しかも瓦屋根に太陽光パネル設置してたりするのをみると凄い重量だろうなぁ、と心配になります。
屋根に載せるので揺れに対して影響力が大きいですし。しかし、トヨタホームの鉄骨ラーメン構造なら安心して大量に設置できます。
ヒートショックを予防できる
全館空調システムなので部屋ごとの寒暖差が少なくてヒートショック予防になります。
中古でも建物価値が高く残る
中古住宅として売りに出す場合でも建物価値が高くなる場合が多い様です。
タイル外壁が色あせない
「ナノ親水タイル」というタイル外壁を使用しているので、一般的な外壁が10年程度で塗り替えが必要となってくるのに、トヨタホームのナノ親水タイルは40年を過ぎても色あせないというのが、トヨタホームのタイル外壁の売り文句です。メンテナンス費用が掛かってこないのは嬉しい点です。
工場生産なので品質が間違いない
欠陥住宅などは、ほぼ無いと言っていいかと思います。出荷前に厳しいチェックがあります。
トヨタホームのデメリット
鉄骨ラーメン構造なので火に弱い。
「鉄」は「木」より火に弱いです。
鉄は微量な磁場を作るので木と比べて体調に良くない影響を与える。
これはオカルトの部類の話です。しかし、古来より木の家に住んできた日本人には木の家があっているのかも知れません。化学的に証明されていない何かがあるのかも?程度の話です。
鉄は熱伝導率が高すぎる
鉄は木造と比べて熱伝導率が高すぎます。ヒートブリッジ(熱橋=熱を伝えやすい部分。熱が渡る橋。)となります。ビルなどの大規模建築物で鉄骨造りを採用するのは耐震構造上必要ですが、小規模な住宅にまで必要なのかは疑問が残ります。木造建築でも耐震構造3等級を取得できる訳ですから。
※耐震等級3とは、「数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない」という耐震等級1の1.5倍の耐震性がある住宅。
全館空調システムは夫婦2人暮らしだと電気代の無駄が多い。
全館空調システムはヒートショック予防になるのでその点はトレードオフなのですが庶民には高い電気代負担はキツイです。
夫婦2人暮らしだと2人で1階で過ごす時間が多いのに全館空調するのはもったいないと思えます。だからトヨタホームは太陽光パネルでの発電と相性が良く、ZEH仕様なのです。
全館空調システムは乾燥する
エアコンで暖房・冷房し続けるので乾燥するという話を、実際に住んでいる方から聞きました。適度に加湿してやれば対応できるかとも思えます。
あと、鉄骨造りだと吸湿性が鉄には無いので全館空調システムと相性が良いのだと思います。きっちり考えられたシステムがトヨタホームの家だと思います。
鉄骨ラーメン構造は丈夫なので重量のある太陽光パネルも沢山載せても平気ですし。全てのシステムが調和していて家という機能性を高めていると思います。
ただねぇ、庶民には・・・
デザインがオシャレでない
自分が思っていたよりずっとオシャレでカッコいい作りでした。窓を大きく取れるという点も見逃せません。しかし、工場生産のためなのか、大胆なデザイン性はありません。堅実的なデザインかと思います。その点はデザイン性の高いホームメーカーに分があります。
固定資産税が高い
簡単に考えると、家をひっくり返してバラバラと落ちてくるものが動産で、そうでない物が不動産。不動産には毎年、固定資産税が掛かってきます。
全館空調システムには固定資産税が掛かってくるそうです。また、「木造住宅」と比べて「軽量鉄骨造りの住宅」は固定資産税が高くなります。30年とか40年とかの長期で考えると馬鹿にできない金額違ってきます。
試算されている方がみえたのでリンク貼っておきます。「鉄骨VS木造税金の違いは?」
トヨタホームの口コミ・評判
トヨタホームで実際建てた人の口コミや評判を確認したのでまとめておきます。口コミや評判は生の声なのでより、リアルな意見なのです。
ただ、感じ方や受け取り方は個人差があるのと「やらせ」や「他のハウスメーカーの書込み」などもあり得るのでその点注意が必要です。
あと、悪い評判ほど立ちやすいので、口コミ・評判を検索しても中々良い評判は見つかりにくい傾向があります。その点は差し引いて読む必要があるかと思います。
全館空調システムは冬場乾燥する
全館空調システムによっての暖房は「風」を感じるのと「乾燥」するという評判です。かと言って加湿器を使いすぎると結露の原因になるとのことです。自分がいる部屋だけで加湿器を使う程度にした方が無難です。
当初見積もり額よりも高騰する
契約前に出してもらった見積もり額よりも随分と高くなる場合があるそうです。
標準の仕様で選べる物より良い物が欲しくなって仕様変更することになる場合が多いとのことで、多い場合だと700~800万円くらい当初見積もり額より多くなるそうです。
人間心理からして良い物を見てしまうと欲しくなるのは当然です。最初の見積もりのままの仕様で、そのまま作れると思って契約しない方が良いかと思います。
事前に余裕予算を確保したうえでの家造りを考えておかないと後で「こんなにお金使う予定じゃ無かったのに」ということになる恐れがあります。
不具合が無い
不具合にいて書かれているコメントが多い中「欠陥住宅が嫌だったのでトヨタホームにした。間違いなかった。」「トヨタホームが立ち並んでいる住宅街に行って、車の洗車してる人に実際の住み心地はどうですか?と聞いたら良くない話が全くなかった。」と言う口コミもありました。
割引制度がある
トヨタホームのオーナーやトヨタ自動車勤務の方からの「紹介割引」制度があるそうです。口コミなので実際の所は確認してみないと分からない所ではあります。聞くだけ聞いてみることをお勧めします。
ただ、当初見積額にその分上乗せしているという可能性もあります。一概に割引が正しくされているとは考えない方が良いかも知れません。
保証制度が仇となる
トヨタホームには60年の長期保障制度があります。しかし、メンテナンス料金を払ってメンテナンスしないと保証が無くなります。業者を変えることもできず、金額も言いなりになるという危険性があります。
口コミであったのは、土地25坪に満たない3階建て住宅で、15年目のメンテナンス時の費用が約400万円。外壁塗装150万円、屋根(フラット屋根)の防水塗装150万円、太陽光パネルの脱着50万円、その他足場費用などで合計400万円程度とのことです。
フラット屋根(陸屋根)は構造上水が流れて行かないので雨漏りし易いので注意が必要です。初期費用として切妻屋根にしておく方が無難との声もあります。
地盤改良費が高い
1メートルの表層改良工事で120万円した。値引きを頑張っても素人に分からない所で上乗せしてくる。
全館空調システムはランニングコスト高い
全館空調システムはランニングコストが高いと言う口コミが多いです。冬場の暖房費用が特に高く寒い地域に住んでいる方は注意が必要です。暖房代ケチって空調の温度を下げたりしたら、何のための全館空調システムか分からなくなります。
そもそも、全館空調システム自体が、お金持ちのシステムなのかも知れません。
トヨタホームの家を買うかどうか最終判断
結局、私はトヨタホームでの住宅購入は止めました。それは、トヨタホームが良い悪いというより、「寺の駐車場隣の土地」という点が気になったためです。
土地価格だけから考えると良い土地なのですが、何度も下見に行った結果「何か良くない気がする。」と思える土地なのでした。駐車場からの排ガスや、人目なども気になります。
この実際に土地を見に行って感じると言うのは結構あたるんじゃないかと思うのです。気のせいかも知れませんけれども。何度も足を運んで見た結論です。
土地が気に入らない。
やはり、注文住宅を土地探しから初めて作りたい場合、土地探しがネックになります。
だったら、気長に土地を探してトヨタホームで建てれば?とも思ったのですが、私は建てられるハウスメーカーが指定となる「建築条件付き」の土地で建てる方向で考えて行くことになりました。
なぜなら、良いと思える土地のほとんどが「建築条件付きの土地」か「分譲住宅(建売)」だったのです。
良い土地は、業者が一括して買ってしまうなり、早急に手に入れてしまうためかと思います。
しかし、私はトヨタホームの家の機能性の高さには惚れ惚れしてしまいます。一種の憧れです。
トヨタホームのキャンペーンは得なのか?
トヨタホームのキャンペーンは通常あり得る程度の割引なのかも知れません。ただ、当選した場合は最初から割り引いてもらえることが確定しているので安心です。
実際に当選した内容で建てられる内訳を確認して、総合的に得か損か判断するしか無いようです。
一概に当選したからという理由でトヨタホームを選ばない方が、後々後悔しないと思います。
金額と内容を考えて納得できて、トヨタホームで建てたいと思わなければ、「建てない」という選択をした方が後悔しない家造りができるかと思います。
もちろん、納得してトヨタホームで建てたいと思ったら即決で建てても後悔しないとも思います。なにせ、天下のトヨタ自動車の技術を転用した家造りをするメーカーですから。その機能性の高さは信頼できるかと思います。
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