住宅に関する選択肢はいくつかあります。賃貸・マンション・建売住宅・注文住宅などが挙げられます。そして、11年間夫婦で「賃貸アパート」で暮らした私は「注文住宅」を買うことにしました。その理由をブログにまとめておきます。
賃貸アパートについて
安い賃貸アパートに住んでいた私は賃貸アパートは一軒家と比べてショボいと思っています。なにせ、初めて賃貸アパートに引っ越してきた時には牢獄に入れられたかと思いました。狭くて息苦しくて。風呂も狭いし、窓も少ないし。収納場所も無いし。なんだか水も合わないし。
まぁ、値段の安いアパートだったからなのかも知れませんけれども。
しかし、実家がボロかったせいか断熱性はいいなぁと思って暮らしていました。築年数が浅いアパートなら建築技術の進化の恩恵を受けて格安で作られていたとしても、それなりの作りになっているのかと思います。
そして、暮らし始めると人間の適応力によって不便さを感じながらも11年間暮らしていました。恐ろしい物です。
そして、無駄遣いもせずに暮らしてきたので住宅購入の頭金も多目に貯金することができました。銀行預金残高を見て臆病な私は、インフレや日本円暴落を恐れ、不動産資産である家を買うことを決意しました。
また、賃貸アパートの賃料をこのまま払い続けていると物凄い金額になり勿体ない。と言うか、老後に賃料払い続けるなんて嫌だ!キツい!という結論に至りました。
【現在の賃貸アパートに住み続けた場合の試算】
家賃59,100円×10年(120ヶ月)=7,092,000
家賃59,100円×20年(240ヶ月)=14,184,000
家賃59,100円×30年(360ヶ月)=21,276,000
家賃59,100円×40年(480ヶ月)=28,680,000
試算してみると、さっさと「持ち家」を手に入れておけば良かったかとも思えてきて何だか悔しくもなりました。何せ超低金利の時代だったのでお金を借りていても金利負担が少なかったのですから。まぁ結果論ですけども。
中古マンションについて
家を買う事を決意した私が最初に考えたのは中古マンションでした。何せお手軽価格?で購入できますから。出費が嫌な私がまず考えた選択肢です。電車通勤である私はマンションなら駅から近い点も便利です。一戸建てなんて贅沢だぜ!
手元にお金があれば株式投資などで配当金や運用利回りが得られます。出費は嫌なのです。何せ個人投資家の端くれですから。
しかし、中古マンションは止めにしました。新築マンションも止めにしました。何故か?それは「管理費用」「修繕積立金」「駐車場代」を延々と支払うことになるからです。おおよそ月額で20,000円~30,000円必要となるマンションが多い様でした。
【マンションの月額費用の試算】
25,000円×10年(120ヶ月)=3,000,000
25,000円×20年(240ヶ月)=6,000,000
25,000円×30年(360ヶ月)=9,000,000
25,000円×40年(480ヶ月)=12,000,000
ぐぇ!結構お金かかるじゃんかよ。というのが素直な感想です。年取って年金暮らしになって毎月25,000円とか支払うことになったら結構なボディーブローだと思います。
日本社会が裕福なままなら良いですけども、人口減少でインフレ・円安になり物価も高くなり貧乏な国に転落していったら結構キツイ!とは思いませんか?
そして、「修繕積立金額」が少ないマンションなど将来修繕費用が足りなくなり修繕できずに廃墟みたいなマンションになってしまうか、突然修繕費を徴収される等の問題が考えられます。怖!
建売住宅について
そこで「建売住宅」を購入しようとしたのですが、実家のオカンが「隣の敷地に建売物件立てる住宅工事見てたけど、柱と柱の間に凄い隙間があったよ。建売なんてやめときなさい。」と言うのです。ばかな!今の日本社会においてそんな手抜き工事が許される訳が無いじゃないか。システマティックに同じ構造の住宅ばかりを同じ部材を使って作っているんだから建売は安いんだ。コストパフォーマンスの塊だぜ!建売住宅は!と私は意気込んでいました。
そして、実際に建売物件を見に行きました。ちなみに、平日に予約をして伺ったら「クオカード」とか「お米」を貰えました。住宅売れると儲かるんだろうなと、どうせ「建売住宅」を買うことになったら自分の懐から払っているような物だろ?と寒々とした思いで受け取りました。
建売物件を実際に見てみて、まぁアパートよりも広くなるし設備も良くなるし良いんじゃないか?とは思いましたが、「建売住宅」を見て感動したとかそいいうのは一切ありませんでした。
全てが想像の範囲内で、どこかしら「絶望感」すら感じました。俺の人生こんな物か?と言ったアンニュイな気分に浸りました。
床下収納が点検口になっていて床下に入れる話を聞きながら床下を実際に覗いた時に、自分の人生の終焉を覗いた気分になりました。
そして、話を聞くと「外壁の修繕費用」や「定期点検費用」「シロアリ対策費用」など、それなりに「修繕費用」が必要になってくるという話でした。
「毎月1万円は修繕費用として積み立てしておいた方が良い」と案内してくれた方が教えてくれました。
【建売住宅の修繕費用試算】
10,000円×10年(120ヶ月)=1,200,000
10,000円×20年(240ヶ月)=2,400,000
10,000円×30年(360ヶ月)=3,600,000
10,000円×40年(480ヶ月)=4,800,000
そして不動産を所有することになるので、「固定資産税」「都市計画税」「不動産取得税」などの税金負担も必要になってきます。
また、建売住宅は販売価格には諸経費が含まれていないので実際は建売住宅価格の1割くらいは別途必要との話でした。
諸費用とは、登記費用・住宅ローン借入時の費用・フローリングを防水にする費用・火災保険費用・地震保険費用などなどとのことです。
2500万円の販売価格の建売住宅なら、2500万円+(2500万円×1割)=2750万円!
結局、住宅には費用がそれなりにかかるのか!
私は絶望していました。そりゃ生きてくのにはお金がいるだろうな。「あぁ、せめてこんなオシャレでカッコいい住宅に住めたら良いのになぁ。」と地下鉄に置いてあった「注文住宅」のフリーペーパーを手にしてパラパラと読んでいました。
注文住宅について
パラパラと読んでいた雑誌で、少し疑問が生じました。疑問の対象は「太陽光パネル」です。2018年度は10kw未満の居住用住宅に太陽光パネルを取り付けた場合、10年の間ずっと1kwhあたり26円で国が買い取ってくれるのです。
日当たりなどの条件にもよりますが、おおよそ8年から9年程度で「太陽光パネル」の導入費用は回収できるようです。
10年以降は買取価格がどうなるか分かりませんが自宅用の電気として使用すれば光熱費が浮きます。
「オール電化」にして「太陽光パネル」を屋根にのせて「エネキュート」とか「蓄電池」とか完備したら、結構な光熱費削減になるのでは?生活コストが下がるのでは?
賃貸アパートでの夫婦2人での「光熱費」を調べていたら「ガス」と「電気」で過去1年間の月額平均支出は16,000円でした。これが浮けばいいよな。
【水道光熱費削減の試算】
16,000円×10年(120ヶ月)=1,920,000
16,000円×20年(240ヶ月)=3,840,000
16,000円×30年(360ヶ月)=5,760,000
16,000円×40年(480ヶ月)=7,680,000
※たぶん太陽光パネルの寿命があるから40年も動作し続けるのは難しいと思います。寿命を長く見積もって20年位でしょう。
しかも、注文住宅は断熱性の高い住宅も有るようだし。太陽光パネル載せるなら地震も怖いし注文住宅の地震に強い家がいいよな。
「家庭菜園」とかもするか。無農薬野菜が食べられるし。「雨水タンク」とかも取り付けたら水道費用も抑えられるだろうし、災害に強い家にもなるし一石二鳥だな。
という捕らぬ狸の皮算的発想から「注文住宅」購入を決めました。実際にモデルハウスを見てみると、オシャレ過ぎてビビる物もありました。感動すら覚えました。
しかし、調べれば調べる程に私は堅牢で地震に強く機能性の高い住宅をコスパ最高で買いたいと思って行くのでした。そして、できたらオシャレな家になると良いよな。とも思うのです。
「コスパ最高」で「オシャレ」を求めるのは相反する気がしますけど。
やはり「建売住宅」だと住宅として機能性が低く間取りも微妙なのです。値段相応ということでしょう。※ちなみに建売住宅でもオシャレで堅牢な物もあります。値段次第です。
これが、私が「注文住宅」を買おうと思った理由です。
しかし、「注文住宅」にも問題はあります。良い土地が買えないのです。
住宅分譲メーカーが駅に近い等の良い土地をまとめて一括購入して一般個人が買いやすいサイズ60坪くらいに小分けして分譲住宅を建てて売りに出すので、分譲住宅立つ土地は良い土地が多いように思えます。
注文住宅を建てたくても土地から探すとなると、なかなか良い土地は見つかりません。
そして、太陽光発電を屋根に乗せることについても本当に良いことなのか疑問を抱くようになっていくのでした。それも、注文住宅を建てる請負契約を結んでしまってから。
つづく。
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